この日はオールリクエスト大会で、前半はバッハの「主よ、人ののぞみの喜びよ」や、ベートーヴェンの「悲愴」、「月光」などをフルサイズで、後半は「ありのままで」、「踊るポンポコリン」などを含むありとあらゆるジャンルの曲をいつものメドレー形式で演奏しました。
クリスマスと重なりたくさんのお客様に聞いていただきました。
最後はクリスマスソングをみなさんでうたって締め括りました。
毎回ほのぼのとしたいい雰囲気でのコンサートです!
今年は、私と雑賀さんのソプラノに、スペシャルゲストとしてヴァイオリンの周防さんが加わり、大変豪華な演奏会となりました。
その上超満員のお客様。それはそれは盛り上がりました!
周防さんは卓越したテクニックと、ヨーロッパ仕込みの素直でかつウィットを適度に加えた音楽で、みなさんを魅了してくれました。ソロでのチゴイネルワイゼンなどは当然なこと、うた、ピアノ、ヴァイオリンの3人の演習の時の音色も本当に綺麗でした。
雑賀さんも、そして私も、その音色に刺激され、相当な緊張感のなかにも、心底音楽を楽しめた気がします。
雑賀さんはオペラアリアも見事でしたが、私は今回リヒャルトシュトラウスの歌曲が大変素晴らしかったと思っています。
いつも説得力のあるうたに感動しながらピアノを演奏している私です。
私はお二人との共演のほか、バッハ、バルトーク、ベートーヴェンの3人とも〈B〉が頭につく作曲家の作品をソロ演奏させていただきました。
チャペル独特の響きにつつまれながら、気持ちよく弾かせていただきました。特にバッハはチャペルで演奏できたこと、充実感でいっぱいです。
心地よい疲れと満足感でこの日の夜は、リーガホテルでのバイキング料理を堪能いたしました!
演奏している私自身、音楽の〈魅力〉を堪能させていただきました。
コントラバス、パーカッション、ピアノによる楽器編成での第九、テンポのフィーリングはコントラバスの滝本さん、パーカッションの辻岡さんが素晴らしい味を出していただき、私自身ひとりで演奏するよりどれだけ演奏が楽だったか!
ありがたい限りです。
第1部の楽器中心の演奏も、本当に楽しめました。ガーシュウィンのナンバーをはじめ、ジャズのスタンダードも気持ちよく演奏させていただきました。岸和田高校合唱部の演奏、バンドとの共演に緊張したとは思いますが、よく声は出ていました。お客様には大変好評でした。
もちろん、声楽ソリストのみなさんは、それぞれ年々レヴェルアップされ、本当に頼もしい限りです。
来年は12回目を迎えます。
十二支のひとまわり、またベートーヴェンの生誕250年記念!
頑張るほかないです~!
このコンサートは、ピアノを専門的に勉強されてない方々が対象ですが、みなさん「ピアノがすき!」が前面にあらわれた熱意あるコンサートでありました。
それぞれ忙しいお仕事や家事をされながらの練習の成果、本当によく頑張られたと思います。ミスはあれど、それを感じさせない「個性あふれる」音楽は素敵でした。
またリピーターのみなさんも増えて、毎年確実に進歩される姿
を拝見させていただくことも幸せです。
願わくばこのようなコンサートがさらに継続されていただきたいこと、また、演奏者のみなさんも地道に音楽の勉強を続けていっていただきたいと思います。
またこのような大人のピアノ学習者へのレッスンをなさる私を含めた指導する先生は、「趣味をされている皆さん」であるから、彼らの音楽を愛する想いをさらに育てるべく、気を引き締めた指導をしなければと想いを新たにした次第です。
個別講評でも全体構想でも結構辛口のことも言わせていただいたこともあり。
私自身の講師演奏はかなり緊張いたしました(笑)。