新型コロナウイルス感染症の影響で、本番がどんどんなくなっていく昨今です。
私の勤務する学校も休みが続いています。
外出もほとんどできませんし、たまに生徒さんのレッスンをする程度で、基本的には毎日ピアノを弾いています。あとは散歩ぐらい。
こんなにピアノ弾いているなんて20年以上なかったかも・・
まあ、これは絶好のレパートリーづくりのチャンスと思い、本番でいままで使ったことのない作品に取り組む毎日です。ただしピアノの弦を一ヶ月で二本も切ってしまいました(涙)。仕事もあまりない時にこれはつらい・・。
コロナが完全に収束して、今年冒頭のようなハードな生活が戻ったとき、「あのコロナののんびりした生活が懐かしい」と笑えることになるのでしょうが、それはいつになるのか・・。
それでもとにかく前を向いて生きていかないと、必ず明るい未来が来ると信じて毎日生活していないと、やってられません。
確かにコロナはこわいです。しかし、あまり恐れすぎて、演奏家が音楽の灯りを消し続けていると、世の中の「文化」が廃れてしまいます。
ビールも音楽も「生」を愛する私としては、みなさんに「生の音楽のよさ」を微力であっても伝える責務があると思っております。
大変な世の中から生きる力を見いだすのも音楽家の役割だと思っております。
あの東日本大震災、そして原発事故の直後、大半の外国アーティストが来日を見合わせるなか、私の師匠であった故イエルク・デームス先生が日本でリサイタルをされ、「私は日本人に勇気と希望をあたえるためにいま日本で演奏している」とおっしゃったお言葉、いまでも忘れません。
コロナがある程度のおさまりをみせ、一定の安全が確保されたら、積極的に活動したいなあと考えています。
いつ災害がやってくるかわからない、事故にあうかもしれない、私の目の病気もいつ再発するかもしれない(今年春の手術はおかげさまでうまくいきました)明日がどうなるかわからない、
二度とない人生だから・・
最近知り合いの音楽家が病気でお亡くなりになり、命のはかなさを感じ、なお一層
「一日一日をしっかり楽しんで、悔いのない人生を」
と改めて考えた今日この頃です。
K高校はWeb授業になるようで、教材づくりのために時々出勤することになりました。合唱団の編曲のお仕事もいただきました。
ほかにも
「いましか出来ないこと」が少しずつ見つかってきました。
それなりに充実した5月になりそうです。
頑張ります!