ジャズピアノ6連弾

昨日このコンサートにフェスティバルホールに行った。
花びらのように配置され、
天板を撤去した六台のピアノ、
そこから流れる六人のピアノのサウンドは、自由、かつ豪華なものであった。

メンバーは、佐山雅弘小原孝国府弘子塩谷哲島健山下洋輔の六人。
それぞれの個性を十分発揮しながら、素晴らしいサウンドを作っていた。
私はこの六人がうまくミックスできるか、
何となく不安であった。

例えば、小原孝はかなりクラシックよりのピアノを弾くから
このメンバーのジャズには合わないような気がしていた。
しかし、残りのメンバーは彼のクラシック的な旋律の歌い方をうまく活用して、
その下に粋なリズム感覚を加え、
なんとも魅力的な音楽を作っていた。
特にラプソディー・イン・ブルーボレロでその事を強く感じた。

まあとにかく、六人もいるから、
ピアノとは思えない音の圧力が伝わってきて、
会場全体がハイテンションに包まれていた。
三時間近い公演であったが、全く客を飽きさせない演奏会であった。
ああ、私もやってみたくなった。
せめて四台ぐらいで…。