旭川の思い出2

13日演奏会当日、
お天気は晴れだと思ったら吹雪いてみたりと、変わりやすい。

朝から一人でリハーサル。
同行した木本さん奥さんや、
Tさんのお嬢さんにピアノを弾いてもらい、音響をチェック。
素晴らしいベーゼンドルファーピアノ、
おまけにホールは天井から降ってくるような素晴らしい響き、
こんなところで演奏できるんだ!という
喜びと緊張感が体を駆け巡る。

午後はピアノをふたをとって、
客席に背を向けての第4楽章のリハーサル。
ソリストはますます本領発揮。
合唱の皆さんもだんだんと「弾き振り」に慣れてきて、
徐々にテンションも上がってきた。

北海道は日の入りが早く、
開場の午後5時は完全に真っ暗。
開演5時半には、寒い中、そして雪の中、
ほぼ満員のお客様にお越し頂いた。

私は最初に「月光ソナタ」を演奏。
第一楽章は普段より落ち着き気味に、
一音一音に心を込めながら、
そしてホールの空間に響きを飛ばしながら、
その響きも気持ちよく聴きながら演奏することが出来た。

ちなみに同行して頂いたTさんに非常に評価が高かったのは嬉しい。
そのあとも、無難な出来で、とりあえず一息。

他のソリストの見事な歌とピアノのアンサンブルをモニターで聴きながら、
コーヒーをすすり、バナナがないので、チョコレートをつまむ。
ちなみに、この日の合唱練習の時に、
合唱団に並びの指導を加えてしまったため?あといくつかの理由により、
マネージャーの木本さんは舞台のドア係やらステージマネージャーをつとめて頂いた。
おかげで私はまるで大阪で演奏している雰囲気で本番に臨めた。

「第九」は本番はできるだけ前(つまり合唱側)を向き、
つとめて笑って、合唱の響きを上げることを心掛けた。
でも自分の重心は下げて鍵盤を叩かないよう気をつけて演奏した。
出来は…良かったと思う。
もちろんまだ上はあると思うが、
ソリストは素晴らしかったし、
合唱はよくやって頂いたと思う。

アンコールでふるさとを全員合唱したが、
なぜか涙が出てきた。
打ち上げは、旭川のメンバーに私たち同行メンバープラスあとから来て頂いた、
大阪からのお客様方を加え、
なぜか後半は木本さんが仕切り大盛り上がり!

ホテルに帰って、ワインで遅くまで色んな話が尽きなかった。
最終日の話はまた書きます。