5月5日

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私とクラリネットの井上春緒さんとのジョイントリサイタル、みなさんのおかげでなんとか終了することができました。 写真はリハーサル風景です。

4月に目の緊急手術を受け、ほぼ三週間にわたり両目の視力を失うという生活を送りました。また入院中に師匠であるイエルク・デームス先生が90年の生涯を閉じられました。

「必ずやり遂げなければならない」という気持ちと、思うように練習できないあせりで、つぶれそうになったことも・・。

しかし皆様のおかげでなんとかなりました。25日に退院後殆どの曲は耳コピーで練習し、また鍵盤の見えない部分は触覚で覚えました。

ただ、伴奏に関しては、残り一週間ではどうしても暗譜できず、井上さんはじめ共演者のみなさんに多大なるご迷惑をおかけしました。

ぼおっと楽譜が見えだしたのは5月に入ってから。本番もスタッフのみなさんのご協力を得て、なんとか音符のぼうとはたは見えるような状態で演奏させていただきました。

当日は必死でしたが、デームス先生のお力、共演者のお力、お客様のお力をお借りして、不思議なエネルギーがはたらいた感じがしました。

自分でどんな演奏をしたのかあまり記憶がありません。

しかし、みなさまからは好評をいただき、ほっとしております。

いつも冷静に私の状態におつきあいいただき、素晴らしい演奏をしていただいた井上さん、極上の歌声と打ち上げで気持ちよく飲ませていただいた畑さん、いつも前向きでパッションの高い音楽で元気づけていただいたエンキさん、いつもみなさんの調和を保ちながら、美しい演奏をしていただいた新さん、飛び入りで駆けつけていただき、演奏会を盛り上げてくれた大町さん、そして長い一日をおつきあいいただいたスタッフそしてお客様のみなさん!ありがとうございました!