9月12日

神戸の酒心館というおしゃれなところで、「感染症音楽史」に関するレクチャーコンサートがあり、出演させていただきました。

私は、ピアノを演奏し、合唱をうたい、たまにトークをするという忙しい担当でしたが、とても充実した本番でありました。

主にお話を担当いただいたクラリネットの井上さん、中身の濃いトークで、お客様から「わかりやすかったし勉強になった」と大好評でした!

井上さんと、もうお一人のクラリネットの新さんとアンサンブルも息がぴったりで私自信ご一緒させていただきながら感動していました。

少人数での合唱、ルネサンス時代の作品を指揮しながらうたいました。大変でしたが、練習から充実した時間を過ごすことが出来ました。本番は緊張感たっぷりでしたが、楽しんで歌うことが出来ました。

ピアノソロはショパンでした。いつも生演奏つき講座で慣れているはずの、解説をさせていただいてからの楽曲演奏、

会場がはじめてのこと、お客様の異常なほどの熱心な空気に、大変緊張しましたが、なんとか乗り切ることができました。

現在このような感染状況の下、本当に暖かい満員のお客様にお越しいただいたこと、心より感謝申し上げます!

この演奏会は有料動画配信しております。ご興味ある方は私のホームページにメールいただければ幸いです。

8月1日フェニックスホール

1日、大阪アーティスト協会主催の「サマーミュージックフェスティバル」に参加させていただきました。

私のソロはガーシュウィンの作品。中国琵琶のエンキさんとのデュオは、ピアソラの作品を演奏させていただしました。

ソロで演奏したサイ編曲のサマータイムヴァリエーション、技巧的に難しい部分もありましたが、なんとか克服出来ました。自粛期間にレパートリーにしようと開発した曲で、精神的にも物理的にも余裕がある時間に取り組めたことが、今回の成功につながったと思います。

とはいえ、新しいレパートリーを人前で演奏するというのは、緊張するものです。

1日はあさからNHK文化センターで雑賀先生のコーラスの講座があり、私はピアノでご一緒させていただいてました。そのなかで、ひょんなことから「夜の本番の曲弾いてみたら」という話になり、講座中に弾かせていただきました。はっきりいってそこで弾いたときの方が緊張しました(笑)。本番は、会場の空気を感じながら演奏することができました。あさの演奏があったからです。雑賀先生に感謝です!

エンキさんとのピアソラのタンゴも大半の曲が今回初披露。事前の何回かのリハーサルでアレンジを二人で練り上げ、当日は、そこに本番ならではの雰囲気が加わり、この日かぎりのスリリングで遊び心満載な演奏が出来たと思っています。

やはり「生の本番」っていいですね~

お客様と心を共有しながらの貴重な時間を味わうことができ、幸せな時間でした。

7月3日:ガットネロ

こちらでの本番も、かなりのご無沙汰となりました。

本来三月に開催予定であった演奏会、ようやく開催となりました。

今回は、私とクラリネットの井上春緒さんとの共演、ショパンシューマンを私のソロで、そしてベートーヴェンの「春」とよばれているソナタをデュオで演奏させていただきました。

様々な箇所で新たな発見があり、それを楽しく、時にはスリリングに感じながら本番をさせていただきました。

最後には、飛び入りゲストでチェロの大町剛さんも加わり、ベートーヴェンピアソラを気持ちよく演奏させていただきました。

演奏者同士、また私たちとお客様との再会を、音を通じて喜びあえた、充実した一時間あまりの公演でありました!

そして何より音楽界が再開の方向へ向かっていること、そのなかでの音楽を演奏できる有り難さを、肌で実感できた有意義な時間でした。

アヴェンヌでのラストライヴ

諸々の事情により、十年以上お世話になった北新地のサロン・ドゥ・アヴェンヌが六月末をもって閉店することになり、27日私が演奏させていただきました。

繊細な響きをもちながら、豪快なサウンドもつくることが出来るベーゼンドルファーのピアノ、私にとって演奏が難しいときもありましたが、常に魅力的な楽器でした。

何より、たくさん勉強させていただきました。

たぶん100回に近いぐらいのライヴをさせて頂いたはず。様々なそして多くのお客様との出逢いがありました。

そのすべてに感謝です!

今回はベートーヴェンショパンの作品を演奏しました。私にとってはコロナ期間後、講座を除けば最初のステージ、はじめて舞台にかけた曲、アヴェンヌで何回も演奏させていただいた曲、両方を組み込みました。

最後まで挑戦のステージを貫きました。

そしてお世話になったベーゼンドルファーピアノに頭を下げ、ステージを後にしました。

アヴェンヌのオーナー、スタッフのみなさんをはじめ、アヴェンヌで出会ったすべての皆様に感謝です。ありがとうございました!

お久しぶりです・・

新型コロナウイルス感染症の影響で、本番がどんどんなくなっていく昨今です。

私の勤務する学校も休みが続いています。

外出もほとんどできませんし、たまに生徒さんのレッスンをする程度で、基本的には毎日ピアノを弾いています。あとは散歩ぐらい。

こんなにピアノ弾いているなんて20年以上なかったかも・・

まあ、これは絶好のレパートリーづくりのチャンスと思い、本番でいままで使ったことのない作品に取り組む毎日です。ただしピアノの弦を一ヶ月で二本も切ってしまいました(涙)。仕事もあまりない時にこれはつらい・・。

コロナが完全に収束して、今年冒頭のようなハードな生活が戻ったとき、「あのコロナののんびりした生活が懐かしい」と笑えることになるのでしょうが、それはいつになるのか・・。

それでもとにかく前を向いて生きていかないと、必ず明るい未来が来ると信じて毎日生活していないと、やってられません。

確かにコロナはこわいです。しかし、あまり恐れすぎて、演奏家が音楽の灯りを消し続けていると、世の中の「文化」が廃れてしまいます。

ビールも音楽も「生」を愛する私としては、みなさんに「生の音楽のよさ」を微力であっても伝える責務があると思っております。

大変な世の中から生きる力を見いだすのも音楽家の役割だと思っております。

あの東日本大震災、そして原発事故の直後、大半の外国アーティストが来日を見合わせるなか、私の師匠であった故イエルク・デームス先生が日本でリサイタルをされ、「私は日本人に勇気と希望をあたえるためにいま日本で演奏している」とおっしゃったお言葉、いまでも忘れません。

コロナがある程度のおさまりをみせ、一定の安全が確保されたら、積極的に活動したいなあと考えています。

いつ災害がやってくるかわからない、事故にあうかもしれない、私の目の病気もいつ再発するかもしれない(今年春の手術はおかげさまでうまくいきました)明日がどうなるかわからない、

二度とない人生だから・・

最近知り合いの音楽家が病気でお亡くなりになり、命のはかなさを感じ、なお一層

「一日一日をしっかり楽しんで、悔いのない人生を」

と改めて考えた今日この頃です。

K高校はWeb授業になるようで、教材づくりのために時々出勤することになりました。合唱団の編曲のお仕事もいただきました。

ほかにも

「いましか出来ないこと」が少しずつ見つかってきました。

それなりに充実した5月になりそうです。

頑張ります!

2月無尽蔵コンサート

楽しく一日を過ごさせていただきました。毎年ながら、オーナーの油谷さんに感謝です。

今年はベートーヴェン生誕250年記念として、ベートーヴェン中心にプログラムを組みました。

『月光』、『悲愴』、『運命』、『春』などの有名な作品を、ピアノの油谷さんクラリネットの井上さんのほか、高校生ピアニストにも参加いただき演奏しました。

私と井上さんのベートーヴェントークも盛り上がりました!

夜はチェロの大町さんも加わり、愉快なパーティーとなりました。アットホームなひとときでした。