２１日からの宝塚での本番のリハーサルが早く終わり、
全てのプログラムを聴くことができました。
演奏会後の環状線の遅れには、イライラしましたが、
多くのお客様と気持ちよく音楽を聴くことができました。
彼女の演奏は約１０年前から聴く機会があり、
アドバイスさせて頂くことがあったため、
彼女がリサイタルを行うようになってからは、
出来るだけ足を運ぶようにしています。
今回の演奏で、彼女の音色のレパートリーが、
ますますひろがっていたことに、非常に嬉しく思いました。
明らかに二年間外国で勉強された成長のあとだと思います。
リストのハンガリー狂詩曲や、バルトークのソナタで魅せた優れた技巧、
シューベルトやブラームスでの弱音の美しさ…全ての曲は素晴らしい出来映えでありました。
特にリスト音楽づくりは素晴らしいだけでなく、
彼女独自の音楽がすでに完成されているように感じました。
彼女のリサイタルを通じて、リサイタルのプログラム構成において、
どういう風に聴衆を引き付けるか、
これはリサイタルを組み立てる大事なポイントになるということを改めて勉強できました。
私も周りのいろいろな方に意見を頂きながら、
現在もその課題と取り組んでいます。
最初に舞台に出て、最後の一音が終わって袖にひきあげる二時間
全てがリサイタルであるということをますます勉強して頂き、
彼女の更なる飛躍を心から願います。
素晴らしい演奏ありがとう！
