8月19日

この日昼間は、フェニーチェ堺小ホールで開催された女声合唱団Letsの5周年記念演奏会を弾き振りし、夕方からはいずみホールでのサマーミュージックフェスティバルで、チェロの大町剛さんとラフマニノフのチェロとピアノのためのソナタを共演してきました。充実した一日となりました。

Letsは11人の小編成の合唱団。

声質のかなりそろったサウンドになってきたと思います。まだ人数も増やしたいし、メンバーそれぞれが声の深みを追求して

いきたいですが、言葉を大事にした日本語の合唱音楽、楽しく表現することを目標にした映画音楽、ハーモニーづくりを目指したラターの合唱音楽、それぞれの音楽表現の目標は何とか達成できたかなあと考えています。

この夏は、この日の夕方演奏したラフマニノフが最大の難関でした。直前一週間は台風接近の影響もありスケジュールは楽で、かなり練習時間は確保できたのですが、私のなかでなかなか納得できる演奏にならず、前日のホールリハーサルでもチェロの音を聴きすぎてなかなか自分の音色が出せませんでした。

しかし、当日は昼間の演奏会の出来がよかったことと、そのステージの合間のソロ演奏でテンションを上げられたことで波に乗って、自分らしい演奏を目標に集中しました。大町さんも熱演で素晴らしい表現をしていただき、また事前の彼の適切なアドバイスも参考にしながら、無事演奏を終わることができてほっとしております。

終わってみると、達成感が満ちてきて、よかったと思っています。こんなに弦楽器のソナタのピアノパートが覚えられなかったことはなく、非常に辛い夏でしたが、逆にラフマニノフの作品の偉大さ、美しさを感じることが出来ました!

また貴重な財産(作品)が増えました。

まだまだ暑い夏が続きます。頑張ります!