10月14いずみホール

合唱団CETの10周年演奏会を開催しました。

今回は古典の名曲モーツァルトの「レクイエム」と

、現代曲であまり演奏されない作品、トッドの「ミサ・イン・ブルー」を中心に演奏しました。

当日は本番開始までは何とか雨降らずにすみました。(お客さまのお帰りは、少し私の雨男パワーが発揮されたのかあいにくのお天気でした。申し訳ありません)

どちらもピアノを中心とした小編成での演奏スタイルにしました。

モーツァルトはもともとは合唱、声楽ソロとオーケストラでの編成であったものを、合唱、声楽ソロとヴァイオリン1、チェロ1、クラリネット2、そしてピアノというスタイル。

オーケストラにあって、この編成にない楽器の音を楽器のみなさんで相談して補い合って、合唱パートの難しい音も楽器で補って、当日バランスをみながら私は弾く音を変えていました。そして私が「レクイエムであっても、生き生きとしたモーツァルト、小編成アンサンブル伴奏ならではのうたの魅力が伝わる演奏を!」という目標に近づけた演奏が出来たと思っています。

トッドは、ベース、ドラム、クラリネットそれぞれ一人に、ピアノ、合唱、ソプラノソロという編成。

こちらはジャズという要素があるので、さらに自由度が高まる!といえばそうですが、いかに合唱を邪魔せずに音楽を盛り上げるかに苦労しました。

しかしバンドメンバーの的確な判断力で、いいアンサンブルが出来たと思っています。「音楽の楽しさを前面に押し出した演奏」になったと思っています。

私自身どちらの作品も、本番前日まで、当日の会場の響き主シュミレーションしつつ、複数の演奏パターンを頭に叩き込む作業をしていました。

私の演奏楽譜には赤、青、緑のマーカーの書き込みがいっぱいです(今回ピアノの向きの関係でお客様にかなり見えたようです)。

そこには、注意すべき音、合唱への指示の出し方、強弱はもちろんですが、主にコードネーム(和音の種類)を書き込んでいます。ただその和音を、どの高さで、どう転回させて演奏するかは、オーケストラやジャズをアレンジするこのような演奏会では、事前の練習、当日のリハーサル、本番の集中力にかかっています。

今回二曲とも、合唱、声楽ソロのみなさんが大変助けていただきました。そしていい演奏でした。私がピアノを演奏することで両手が塞がって、指示の難しいところ、指示できないところも、日頃の合唱練習の成果で殆ど乗り気っていただきました。感謝しかないです!

今回の演奏会の感想として、選曲がよかった!

とのご意見をたくさんいただきました。はっきり言って弾き振りではありえないこの二曲を取り上げて、このような感想をいただけたのは、合唱、声楽ソロ、そして楽器アンサンブルのみなさん、そしてスタッフのみなさんのお陰です!

これからもさらに精進して「音楽の愉しさ」を伝えられる音楽家を目指します!